SSブログ

「さよならドビュッシー」 [映画]

P1040817.JPG「月の光」といえば、ドビュッシーの名曲。それを題材にした「さよらならドビュッシー」という、きょう1月26日封切りの映画を相棒とみてきました。

終わって、まんまるい月の光が、帰り道を明るく照らしてくれていました。

 

 

P1040822.JPG

原作は、中山七里の「さよならドビュッシー」(宝島社)「このミステリーがすごい大賞受賞作品」のミステリー小説の映画化。

最初から最後まで、美しい旋律が奏でられるこの映画は、スクリーンから目が離せないほど、感動的なものでした。

「人は誰かのために生きている、それを糧に人はそれぞれの思いの中で生きている、私はピアノを介して、その人に恩返しをしたい・・・」この作者は、一方でそんな思いを訴えたいと思って描いた作品なのではないかと思いました。

P1040823.JPG映画には音楽は欠かせないものですが、この映画にはバックミュージックがなかったのです。あるのは、ドビュッシーの「月の光」。

涙と感動を誘う、秀逸な日本映画でした。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

三宅島のわんこ [映画]

P1000687.JPG「ロック」の映画を相棒と観に行ってきました。ひとりの幼い男の子が、幼いころから育てた一匹のわんこの心のかよった物語。夏休み中とあって、ちいさな子供たちが親と一緒にたくさん座席を埋めていました。P1000688.JPGP1000689.JPG災害のためにやむなく故郷を去り、離ればなれになってしまい、果たして4年間のブランクはわんこ・ロックが飼い主を覚えているのでしょうか・・・。らんちゃんだったら、忘れてしまうのかもしれない? と思って帰宅すると、すぐさま泣き叫んで飛びついて来ました・・・。単純にお腹が空いたのかも。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

阪急電車 [映画]

ゴールデンウィークまっただ中のきょう、満員の阪急電車に乗って・・P1120406.JPGいやそうではなくて阪急電車の映画を相棒と観劇に行って感激してきました。[新幹線][電車]P1120405.JPGユーモアとペーソスが入り混じって、中谷美紀が好演(松本清張のゼロの焦点でも大胆な演技が光っていました)、P1120420.JPG支える戸田恵梨香とP1120421.JPGベテランの宮本信子がこの物語を引き締めています。P1120422.JPGたまたま同じ車両の同じ付近に乗り合わせた人たちが、それぞれ抱えている悩みや問題などに偶然関わりあうことになって、わずか15分の間に知り合いになっていく、という人間物語。片道15分の奇跡というサブタイトルがついています。P1120419.JPGえんじ色の車体がユニークな阪急電車は行き先によって〇〇線と幾つかあって、この映画は阪急宝塚と西宮北口間わずか15分で走る今津線が舞台。P1120418.JPG人はそれぞれ昔 いろんなやりきれない気持ちを抱えて生きている 死ぬほどつらいわけではないけれども どうにもならない思いを抱えて生きている そして、その気持ちはだれにも言えないのだ』幻冬舎から発行されている単行本からの映画化で、原作の有川浩(女性作家) は冒頭にこう語っている。人それぞれが生きていく過程で誰もがうなづけるテーマ。相棒が昔、阪急神戸線の「武庫之荘」に住んでいたので、よく乗ってよく知っている沿線の懐かしい映画ではあるのです。久々の映画でしたが、日本映画は最近よく作られているものが多いと改めて思いました。[映画] 東宝映画ホームページ http://www.toho.co.jp


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

オーケストラ! [映画]

NEC_0145.JPG原題は、Le concertというフランスの音楽映画。いや、確かにモチーフはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でもこれは究極のメロドラマだ。始まって半分くらいまでは、ペーソスと笑いのシーンの連続で思わずふきだすこと数回。小さな渋谷のル・シネマの客席ではあちこちで小さな笑いが聞こえるほど、これは面白い映画だ、NEC_0144.JPGと思っているうちに、となりの、また後ろの席から今度はすすり泣きの声が・・・。隠された悲劇の真相が解き明かされていくのだということを観客に自然に気付かせ、なぜ、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でなければならなかったのかが明らかにされて行くクライマックスのコンサートシーンでは、ついに涙・涙、で何度も目頭に手が。これはもう、ここでストーリーを述べるより、音楽とロマンが好きな方は必見あれ。ソリストを誰にするかは、この映画のマエストロの特権がポイント。そのヴァイオリニスト役、フランスのメラニー・ロランという女優が美しく見事に演じ切っていました。なんともいえない清々しさが心地よく、あっという間の124分でした。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

アルゼンチンタンゴ [映画]

P1090739.JPG『アルゼンチンタンゴ』は、首都ブエノスアイレスで大衆に育てられ、支えられてきた大衆の音楽。『タンゴは、3分のドラマだ。音楽と歌と踊りが3つ揃って完璧な大衆芸術になる」(ホセ・リベルテーラ)=伝説のマエストロたち=という副題がついている全篇アルゼンチンタンゴが奏でられている、珠玉の音楽映画。P1090740.JPG歴代のマエストロたちが一堂に集い、演奏会を開催する文字通り本物のミュージシャンが、勢ぞろいする珍しい映画。聴きごたえはもちろん、見ごたえのある異色の音楽映画です。タンゴはきいているだけでも心躍る民衆の音楽だなと、改めて感慨を深くしました。これでかつて観た別の映画を思い出すのは、アルパチーノ主演の「セント・オブ・ア・ウーマン=夢の香り」という1992年のアメリカ映画です。両目を失い死を覚悟している退役軍人が、感謝祭の休みを利用して介護のアルバイトで雇った若い学生に、生きていくことの大切さを無言で説いてゆく中、偶然見知らぬ(何とかという香水の香りが漂う)若い女性(ガブリエル・アンゥオー)とカフェでタンゴを踊るシーンが印象的に思い浮かびました。それぞれの国に、人々の心のうちに音楽は、さまざまなジャンルで人の心を揺り動かす空気や水のように、なくてはならない最も大切な栄養素なんですね。

 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ゼロの焦点 [映画]

P1060729.JPG松本清張生誕100年記念「ゼロの焦点」を観賞。感傷に浸ってまいりました。映画は久々でした。松本清張の作品は、ほとんどと言っていいくらい単行本からカッパノベルス、新書判や文庫本など読みました。「ゼロの焦点」の映画はかつて、野村芳太郎監督、久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子で61年に映画化。これはさすがに見ていませんが、今回と比べる意味はないにしても、3女優の演技がどんなふうだったのか、ビデオでもあれば見てみたい気がします。鵜原禎子役の広末涼子が主役、P1060731.JPG木村多江P1060730.JPG中谷美紀が迫真の演技で観客を引付ます。P1060732.JPGゼロの焦点と言えば、結婚間もない夫が金沢へ出張したまま消息を絶って、その妻が現地へ探しに行き”能登の断崖絶壁のシーン”を思い起こさせる、ストーリーは有名で、清張初期のサスペンス。今回のパンフレットの見開いたところに、「物語の核心に触れている箇所がございますので、映画ご鑑賞後にお読みになるようお勧めします」とありました。いまさらここで紹介するのは避けることにします。P1060733.JPG主題歌・中島みゆきの「愛だけを残せ」がその物語の核心に触れたとき、奏でられたのが印象的でした。監督は、犬堂一心。05年「タッチ」、06年「愛と死を見つめて」、07年「眉山」これはCSで見ました。08年「グーグーだって猫である」・・・。物語の時代は昭和32年。あの東京タワーができた「3丁目の夕日」が昭和33年。随所に出てくる当時の上野駅や、粉雪降りしきる北陸本線の煙を吐きながら走る蒸気機関車、金沢の街の俯瞰の雪景色等々・・、スクリーンで見る限り正に現代ではなく、その時代のものの描写は見事なものでした。P1060727.JPGかく言う私(らんちゃんさん)も、初めて社会人になった勤務地が北陸でしたのでよくわかるのですが、出演者の独特な語尾が上がる北陸弁は、その土地の人のものでした。ロケハンから時代背景、時代考証など、多少の脚色はあるものの、清張の描きたかったテーマを見事に活字からスクリーンに移し替えた、とてもよくできた映画だと思います。清張ファンとしては、もう一度原作を読みたくなりました。[本]


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

天使と悪魔 [映画]

P1050413.JPG久々に昨夜レイトショーで、相棒と「相棒」ではなく「天使と悪魔」(え、この言い方のほうがぴったりですって?)を見てきました。もうとっくに”シニア割”でも、”夫婦割”でもあるので一人千円、ネットで予約したので手数料100円。座席もある程度ゾーンで指定できるので、安心。P1050414.JPGトム・ハンクスとユアン・マクレガーは、お馴染み。P1050416.JPG全編がヴァチカンとローマのロケで、古代の雰囲気がかもし出される中、初めから終わりまで息をつかせないスリリングな展開は、結構迫力もあって、楽しめる映画でした。最後は、あとで考えると、ああそうだったんだ、とうなずかせるのですが、でもあそこで終わっていてほしかったなと思う余韻を残した、どんでん返しがこの映画のポイント。古来から人間は主義主張と自己防衛に始まっているなと、妙に納得させられました。P1050415.JPG犯人が仕掛けた爆薬を探し出しに謎解きに奔走するのは、インディー・ジョーンズを思い起こさせたりしました。この映画は、イスラエル出身の「ミュンヘン」に出演していた、ヴィットリア・ヴェトラという科学者役の共演の美しい女性が引き立て、時限爆弾で爆破されるまでの時刻を刻んで進んでいくところなんぞ思わず身を乗り出しそう。最後に観客をあっと思わせる筋書きは、監督・ロン・ハワードの観るすべての人に共感を抱かせるような、いかにもアメリカ映画らしい映画でした。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

相棒~劇場版~ [映画]

PA0_0013.JPGワーナーマイカル新百合ヶ丘で、「相棒」をうちの相棒と観に行きました。いつも必ず開映時間の少し前にプログラムを買って、ストーリーをざっと読んでから見る習慣なのですが、この映画のプログラムはちょっと変わっていたのです。郵便の茶封筒に似たやや小さめの袋に、封印が。その帯には「開封厳禁 封筒内は映画の結末に触れています、見終わるまで決して明けてはいけません」と。PA0_0012.JPGそういわれると、明けてみたくなるのが人間の弱いところ。でもここは我慢して、明けませんでした。明けなくてよかった、エンディングタイトルが終わって、スクリーンが黒くなって灯りがついてもまだしばらくは、観客全てが席を立ちませんでした。見終わって自然に涙がこぼれました。PA0_0010.JPGPA0_0011.JPGよくできた映画だと思いました。だからここでも物語について何も触れないことにします。


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

イエスタデイ [映画]

PA0_0001.JPG古い映画です。ひまわりさんのブログで思いがけず、30年以上も前に開催された東京体育館での「セイコースーパーテニス」というテニスの国際試合の記事を、懐かしく拝見してその当時のことを思い浮かべたのです。この「イエスタデイ」というタイトルの映画に主演していた男優は、ヴィンセント・ヴァンパタンという若い二枚目俳優でした。彼はテニスプレーヤーでもあって、そのセイコースーパーテニスに来日して、マッケンローや、レンドル、ベッカーたちと対戦していたのです。ぼくも当時は、仕事の関係で東京体育館でその試合の模様をコートフロアの後ろからみていたものでした。

その映画「イエスタデイ」は、1960年代後半のカナダ・モントリオールが舞台の青春物語。僕らも高校から大学の何年かを過ごしたいわゆる青春時代でした。GSがはやり、世界でも青春群像が揺れ動いた時代でした。

主人公のヴィンセント・ヴァンパタンはアイスホッケーのマシューという名前の選手、たまたま試合の相手の大学の応援に来ていた女子学生ガブリエルと偶然に出会うことに。お互いに惹かれ合う仲になったが、徴兵礼状が彼の元に届く。そんなときガブリエルのお腹には子供が宿されていたのだが、彼女はそれを告げるまもなくマシューは再会を約束してベトナム戦線へと飛び立っていってしまう。PA0_0000.JPG数ヶ月が経ち、ガブリエルはひたすら彼の帰りを待っているさなか、マシューの戦死の悲報が彼女の元に届くのだった。・・・ここで映画の解説やプログラムのストーリーは、あとは観てのお楽しみということで、結末は語られないのですが、ここでは語ります。

その数か月後、ガブリエルは子供の定期検診のため通っていた病院へいつものように、玄関をはいっていくと、頭に包帯を巻いてはいるものの、どこか懐かしく見たような、車いすに乗った後ろ姿の青年を見たのです。ハッとしたガブリエルは子供を腕に抱きかかえ、急いでその車いすの前に走りより、その青年の顔を正面から直視した瞬間に、お互いの目からあふれる涙でピントがずれて見えないはずなのに、再会を信じていた二人は、しっかりとそしていつまでも抱き合うのでした。

この映画の主題歌は、ニュートン・ファミリーというグループが奏でる「スマイル・アゲイン」という曲。悲しくもせつないそのメロディーは、やがてコーラスとなり、抱き合う二人のアップから小さくなるまでカメラが引いていくラストシーンも、エンディングタイトルに変わるまで、見ている観客がハンカチを出して涙をぬぐう時間を与えてくれたのではないかとさえ思うほど、粋で爽やかな青春映画だったのです。そのことをつかの間思い出したというわけでした。

「イエスタデイ」=愛は信じるもの=いま、あなたは何処? たとえ二人は離れていても 暖かく頬を伝ったイエスタデイの愛を私はいつまでも信じています。(=サウンドトラック盤ジャケットから)

 


nice!(1)  コメント(15) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。